- 子供が独立して夫婦二人で住むには家が広すぎる
- これから歳を重ねていくにつれ、今の家だと住みにくい
- 今の家に住み続けるべきか、売却するべきか悩んでいる
子供が独立した後の自宅のこと、どうするか悩んでしまいますよね。
今後の選択肢を知らずに行動すると、損をしたり後悔してしまうかもしれません。
反対に、事前に選択肢を知っておけば、失敗や損失を回避できる可能性が高くなります。
主な選択肢としては下記の4つがあります。
- リフォーム(減築)
- リバースモーゲージ
- 賃貸
- 売却
4つの選択肢、それぞれにメリットとデメリットがありますので、詳しく解説していきます。
今の家に住み続ける場合の選択肢
では、まずは今の家に住み続ける場合の選択肢についてご説明していきます。
1.減築で床面積を減らす
今の家に住み続ける場合、減築で家のサイズを小さくするのも有効な方法です。
減築とは、改築して建物の床面積を減らすことです。
例えば、2階の床を撤去して吹き抜けにしたり、2階建ての一部または全部を撤去したりします。
減築のメリット
減築をおこなうメリットは3つあります。
- 建物のメンテナンスの負担が軽減される
- 冷暖房の効率がよくなり電気代が抑えられる
- 床面積が減るので固定資産税が減額される
といったものがあります。
減築のデメリット
一方、減築のデメリットとしては、増築とは違い事前に必要な費用を予測しにくいこと。
減築の一般的な費用は、あくまでも目安ですが、施工面積1㎡あたり10.5~15万円位です。
ただ、あくまでも目安の金額ですので、建物の構造や施工方法によっては思わぬ出費が必要になります。
ですので、減築する時は料金を事前にしっかり確認しておきましょう。
2.リバースモーゲージを活用する
「減築したいけど、費用が・・・」
持ち家はあるものの、リフォームする資産がないという方には「リバースモーゲージ」を活用する方法もあります。
リバースモーゲージとは、「自宅を担保にして銀行から借り入れしたお金を、月々の年金として受け取る仕組み」のことです。
借り入れしたお金は、死亡時に持ち家を売却して一括返済します。
リバースモーゲージの特徴は下記の3つです。
- 毎月の返済は利息のみ
- 多くの金融機関では、契約対象年齢は55歳~80歳まで
- 持ち家に住み続けながら融資を受けられ、返済は契約者死亡後
自宅に住み続けながら資金を調達できるリバースモーゲージですが、当然デメリットもあります。
- 融資の条件が厳しい
- 利子だけの返済なので元金が減らない
- 金利が変動すると、毎月の利子支払額が増える可能性がある
上記のようなデメリットがありますので、メリットとデメリットを理解したうえで活用するようにしてください。
住み替える場合の選択肢
1.自宅を賃貸に出す
今の家には住まず、賃貸に出し、継続的な収益(賃料)を得る方法です。
自宅を賃貸に出すメリットは、自宅の所有権を手放さなずに安定した賃貸収入が入ってくることです。
ただ、良いことばかりではなく、デメリットもあります。
- 空室が続き賃貸収入が入ってこない
- 空室が続くことで賃料を下げざるを得ない
- 建物の修繕費用が発生する
- 入居者とのトラブルが発生する可能性がある
- 不動産所得が発生するので確定申告をする必要がある
上記のようなデメリットもあるので、自宅を賃貸に出される時は、よく検討する必要があります。
2.自宅を売却する
住み替える際に有効なのが、今の広すぎる家を売り、住みやすい家に買い替えることです。
ただし、自宅の売却にもメリットとデメリットが存在します。
自宅を売却するメリット
- 資産を現金化してまとまったお金が手に入る
- 建物や土地のメンテンナンスが不要になり、維持費がかからなくなる
- 固定資産税や都市計画税などの税負担を減らせる
自宅を売却するデメリット
- 印紙税や仲介手数料といった諸費用がかかる
- 売るタイミングによって売却価格が変動する
- すぐに売れるとは限らないので、自分が思ったタイミングで売れない可能性もある
- 不動産業者によって売却価格が異なる
不動産売却を行う場合は業者選びが重要
このように、不動産売却にはメリットとデメリットがあります。
ですので、不動産を売却する場合は、適切な価格で査定してくれて信頼できる業者を選ぶのが重要です。
選ぶ業者が違うだけで500万円以上売却価格が変わることもありますので、まずは無料査定してみて、業者を選別するようにしてください。
売却するしないは別にして、自宅にどれくらいの価値があるのかを知っておくだけでも選択肢が広がります。
結局どうすればいい?
ご紹介した4つの方法、
- リフォーム(減築)
- リバースモーゲージ
- 賃貸
- 売却
それぞれにメリットとデメリットがあります。
長年住み続けた自宅、愛着もありますし、そう簡単に決断はできませんよね。
一番やってはいけないことは焦って行動することです。
焦って行動してしまうと、損をしてしまうこともありますし、「やらなければよかった・・・」と後悔してしまうかもしれません。
なので、余裕を持って行動するためには、選択肢を広く持っておくことが大切です。
例えば、
- 減築した場合の費用はいくらくらいになるのか?
- 賃貸に出した場合、安定した収益が見込めるのか?
- 自宅の売却金額の相場はいくらくらいなのか?
これらを事前に調べてしったうえで行動すれば、損をしたり後悔する確率が大きく下がります。
特に不動産売買は業者によって金額が大きく異なりますので、複数の業者で査定してもらうのがおすすめです。
失敗しない不動産売買業者の選び方
「自宅を売却するなら、一番高く売れるところがいい・・・」
でも、不動産会社を何十社何百社と回るのは厳しいですよね。
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「あんな業者に売却を任せるんじゃなかった…」
後悔しないために、まずは自宅の不動産の価格を知っておきましょう。